この記事では、アメリカ留学中の配偶者に帯同してアメリカ移住する際に必要な、配偶者ビザ(F-2ビザ)の取得方法について解説します。私はF-1ビザですでにアメリカに移住しており、その3年後に妻がF-2ビザを申請しています。なお、F-1ビザの申請・面接に関してはこちらの方の記事が詳しく、大変参考になります。
https://note.com/coldfeet/n/nd1ad3d8b013e
目次
はじめに
大前提。F-2ビザではアメリカで働くことができません!夫婦揃って学問に専念することが期待されているからです。「夫が大学に行っている間にバイトしよ!」ということはできませんのでご注意ください。見つかるとトランプ大統領に怒られ、夫婦ともども国外追放の対象になりえます。
さて、ご自身の状況がF-2ビザに該当すると確認できた後は、面接予約に向けて申請開始です。大きな流れとしては、
- 申請(面接予約)
- 大使館で面接
- 合格したら郵送または受取でビザget
です。ここで心得ておいていただきたいのは、
面接予約までが本番である。
ということです。実は、面接そのものは大したことありません(特にF-2の場合)。しかし、それ以上に面接までの準備がはるかに大変なのです。申請に際しては、
ここからビザ審査は始まっている。
という気持ちで臨んでください。何度も心を折られ、諦めかけることになるかと思いますが、めげずに頑張ってください。
ビザ申請では、たくさんのサイトをハシゴすることになります。サイトごとに必ずユーザー名とパスワードをメモしておきましょう。
また、ブラウザは Firefox がオススメ (Windows の方はこちらから、Mac の方はこちらから)。Safari や Chrome など他のブラウザでは不具合が起きまくるので、やめましょう。上記リンクよりダウンロード、インストールをオススメします。
また、必要に応じて ChatGPT の利用もオススメ。不具合が起きた際は、スクショしてさっさと相談すると良いです。このビザ申請のためだけに一時的に有料プランに課金するのも手。
DS-160
まず初めの一手は、DS-160 でフォームを記入し、完成させることです。
ブラウザは Firefox がオススメ。以下のリンクからアクセスできます↓
https://ceac.state.gov/genniv/
右上の欄で、日本語に変えることもできます。
最後に顔写真をアップロードする際、事前に ChatGPT で画像を編集してもらうのがオススメ。一度画像をアップロードしてしまうと、その画像が基準を満たさない場合、初めからやり直すハメになるかもしれないので注意。
面接予約
面接予約のページはこちらです↓
https://www.usvisascheduling.com
こちらも Firefox がおすすめ。Safari や Chrome は激落ちします。
ID と PW が違うと出た場合は、認証画像を何度か更新して新しいものを出すといいです。
面接に際して、以下の資料を全て紙で持参する必要があります。
見出しテキスト
- パスポート(過去10年間分必要、古いのも持参しましょう)
- I-20
- 面接予約確認ページ
- SEVIS fee 支払い証明
- 財政証明書
- 戸籍謄本の原本と英訳(以下に英訳のテンプレートあり)
- 証明写真(5cm*5cm, 背景白)
- 配偶者のF-1ビザのコピー(すでにある場合)
パスポート (過去10年間)
言わずもがな。他の書類に気を取られて忘れそうになりますが、忘れずに持参しましょう。
なお、過去10年以内にパスポートを替えた方は、古いパスポートも持参した方がいいそうです。また、期限切れの古いパスポートは、捨てずに全部取っておくのが基本だそうです(私は1部捨てた)。
I-20 (with F-1 ビザ所有者の署名)
I-20 をすべての部、両面カラー印刷して持参します。パスポートの次に大事な書類。
F-2のセクションだけでなく、F-1のセクションも必要なので注意!
また、I20の署名欄には、本人ではなくF-1ビザ所有者の署名が必要なので注意(青インクのボールペンが推奨)。これは学生であるF-1ビザ所有者が、責任を持って配偶者や子供を連れてくるという意味でこういう仕組みになっているようです。


DS-160 のフォーム
DS-160 のリンクは以下です↓
以下から完了フォームを印刷しましょう。顔写真付きのページがトップになってることと思われます。
面接予約確認ページ
面接の日時とバーコードが書かれたサイトのページを印刷する必要があります。
ここまでの準備でお分かりの通り、私たちはたくさんのサイトをたらい回しにされ、どれがどれかわからなくなっていることとと思います。今回必要になるのは、以下のサイトです。
https://www.usvisascheduling.com
以下のマイページより予約日程を確認し、印刷して持参しましょう。
SEVIS fee 支払い証明
配偶者の方が F-1 ビザを申請した際、SEVIS fee (セビス・フィー)というものを支払ったはずです(350ドル)。その支払い証明書をどうにか引っ張り出してきてもらい、紙で印刷して持参しましょう。
財政証明書
大学院留学の場合、留学先の大学から金銭的な支援 (stipend など) をもらえることがあります。その場合、大学に言って、財政証明書を発行してもらうと良いです。それがそのままビザ申請の財政証明書になるので、印刷して持参します。
そうでない場合、銀行に英文の財政証明書を発行してもらうことになります。おすすめは 住信SBIネット銀行。アプリからすぐに英文財政証明書をpdfで入手できます。自分で印刷すれば無料!他の銀行は手数料がかかる場合があるので、注意してください。

戸籍謄本の原本と英訳
婚姻を証明する書類として、戸籍謄本の原本とその英訳を用意します。原本は本籍地で取得します。英訳は、以下にテンプレート(Wordファイル)を準備しているので、カスタマイズしてお使いください。
証明写真(5cm*5cm, 背景白)
こちらはDS-160に写真があれば不要らしいです(妻曰く)。不安な方は持参しましょう。
また、大使館内にも証明写真機はあります(東京の場合)。
配偶者の F-1 ビザのコピー (すでにある場合)
申請のタイミングが別々で、F-1ビザはすでに発行されている場合、配偶者の F-1 ビザもコピーして持参すると安心です。

いざ面接
東京大使館にて10:30AMから面接予約をしました。
大使館周辺の警備は厳重で、警察による道路封鎖や声かけが行われていました。私たちも歩道を通る際、「アポありですか?」と聞かれました。ただのデートと思われたのでしょうか。
面接予約の20分前に到着しました。遅れたらきっと入れてくれないので、だいぶ余裕を持って到着することをおすすめします。(早すぎてもダメ。15分前がベストだと思います)。
東京大使館の場合、溜池山王駅がベストです。出口から出れば、雨の日でもあまり歩かずに済みます。
大使館前には長い列ができているので、そこに並びます(アメリカ人向けの列に並ばないよう注意)。必要なファイルを持っていること、小さめのバッグのみを持っていることを確認してください。女性向けのハンドバッグであれば、だいたい許可されます。
以下は妻が大使館での面接を経験した際のメモです(申請者以外は同伴であっても入れません)。
10:30 集合時刻
10:48 書類チェックされて領事館内へ
緑のラインに並ぶ
書類受付から30人ほど並んでるずっと立ちっぱなし結構きつい
11:14 後ろには人ならばなくなる
書類は確認のみで質問とかはなし、日本人の受付さん、ガム食べてる人もいた
証明写真機が中にあるから再度撮れるみたい
11:20 書類確認終了
書類の次はしもん隣のレーン
11:22 1つの場所だけど指紋終了秒で終わる
外国人だけど日本語で対応してくれた
次は面接3つ場所ある
11:35 面接はじまり
11:37 全ておわり
だいたい所要時間は1時間見ておけばいいようです。F-2の場合、面接自体は2分くらいで終わります。F-1の場合は英語でまあまあ聞かれます(とは言っても5分もかからないはずです)。F-2であっても、F-1の人だと間違われて本格的な英語をしゃべられることがあるのですが、そんな時はこの英語で乗り切りましょう↓
My husband is a student!!! (適宜、wifeに置き換えてください)
すると「あっ(察し)」となってくれます。ハズバンド・スチューデント!だけでも大丈夫です。
大使館内には証明写真機があったり、子供を遊ばせるスペースがあったり、授乳室もあるようです。
ビザ発行は数日!
2025年6月に申請した妻のケースだと、ビザは数日で発行されました。トランプ政権下でもろもろの状況が不透明ですが、面接予約さえ取れれば、ビザそのものはすぐに発行されるようです。
皆様のビザが無事通りますように、Good luck!